当院の内視鏡検査について
最近、胸やけや便秘、下痢等の消化器症状が気になる・・・
消化器内科医として内視鏡検査を担当している原田と申します。
皆様は、内視鏡検査について、『私には関係ない』と思っていませんでしょうか?
胸やけや便秘、下痢等の消化器症状は、身体の状態を如実に示す信号です。その信号を忙しさや楽観的な考えで無視していませんか?
確かに消化器症状は、対症療法の市販薬や内服薬で治ってしまうことが多いです。ただ、それによって十分な治療や検査をせず、気が付けば『おっと』となってしまうことも多々あります。
最近の死因の統計ではピロリ菌の除菌等により、胃癌は年々減少傾向にありますが、大腸癌は増加傾向となっています。また、特に日本人は長寿化が進んでいることで、消化器疾患は、60歳代で約60%、70歳代で約70%、80歳代で約80%の人が何らかの疾患を有しているといわれています。
胃や大腸の内側にできるポリープや腫瘍に関しては、CTやMRI等の画像検査では発見する事が難しく、内視鏡検査が必要になります。内視鏡検査によって、早期発見・早急治療ができれば、早期胃癌・早期大腸癌・大腸ポリープ等なら内視鏡治療で終了しますが、これが進行癌になれば、外科的手術や抗がん剤治療を受けないといけなくなる可能性もあります。
皆様は、どちらの方がよろしいでしょうか?
と理屈ばかり言われても、進行癌より早期癌で取り除いてもらう方がいいに決まっていますよね。
当院の上部内視鏡については経鼻内視鏡を用いて、苦痛軽減の為に鎮静剤を使用し、皆様に少しでも楽に検査を受けていただけるよう工夫をしております。
(ご希望がありましたら鎮静剤を使用せずとも検査は可能です。)
下部内視鏡検査は、基本的に鎮静剤を用いて施行し、ポリープが見つかれば、その日から入院(1泊2日)にて切除します。ご希望がありましたら鎮静剤を使用せずとも施行は可能ですが、その日にポリープ切除を行うことはできません。その場合は、改めて切除日を調整させていただきます。
また、大腸内視鏡検査でポリープ切除が必要となった場合は、安全に留意して1泊2日の入院をお勧めしております。
内視鏡検査を敬遠される方も多いかと思いますが、胃がんや大腸がんなどの病変を早期に見つけ出し、治療や手術が可能な優れた検査です。日々の生活の中で気になる症状がありましたら、気兼ねなく当院にご相談ください。
内視鏡検査 | |||||||||
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