回復期リハビリテーション病棟
2008年4月1日に回復期リハビリテーション病棟を開設いたしました。
この病棟は、脳血管疾患または大腿骨骨折等の整形外科的疾患によりリハビリテーションが必要な方を専門的に受け入れる病棟です。ADL(日常生活動作)能力の向上による寝たきり防止と社会復帰をめざし、個人の状態に合わせたリハビリテーションプログラムを作成します。
そして、そのプログラムに基づくリハビリテーションを集中的に行うための専門病棟です。
回復期リハビリテーション病棟とは
基本的にリハビリテーションが可能な方に対し、病棟にて理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等が集中的なリハビリを行い在宅復帰を目指します。
また、医師・看護し・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・ソーシャルワーカーなど多職種スタッフで構成したチームでカンファレンスを行い、それを基にチームアプローチを行います。退院後も訪問看護ステーションや診療所などの医療機関との連携による在宅支援も行うことによって、入院から退院まで患者様を支援いたします。
入院対象となる方
- 脳血管疾患、脊髄損傷の発症または手術後2ヶ月以内の方
(脳内出血、脳梗塞、くも膜下出血、脳挫傷、脊髄損傷など) - 大腿骨、骨盤、脊髄、股関節または膝関節の骨折または手術後2ヶ月以内の方
- 外科手術、肺炎等の治療時の安静により生じた廃用症候群を有しており、手術後または発症後2ヶ月以内の方
(筋力低下、関節拘縮まど) - 大腿骨、骨盤、脊髄、股関節または膝関節の神経・筋・靭帯損傷後1ヶ月以内の方
- その他1〜4に準ずる状態
リハビリテーション指導者
ごあいさつ
病院の機能分化が進む中で急性期から回復期を経て地域の維持期までのリハビリテーション医療をとぎれなく行うことの重要性が求められています。
名谷病院は、特に急性期病院との連携の中で発症後できるだけ早くリハビリテーション医療を受けていただけるように、またリハビリテーション関連職種のチームアプローチにより、集中し、充実したリハビリテ−ションサービスを提供する為に、このたび回復期リハビリテーション病棟を立ち上げる事にいたしました。
回復期リハビリテーション終了後は、ご紹介をいただいたかかりつけ医との連携を密にして、少しでも安心した心豊かな生活が送れる社会をめざしております。
プロフィール
さわむら せいし 昭和5年、神戸市生まれ。神戸医科大学(現神戸大学医学部)卒業。 | |
昭和44年 | 兵庫県立総合リハビリテーションセンター中央病院を設置。名誉院長 |
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平成4年 | 日本リハビリテーション医学会会長 |
平成7年 | 国際義肢装具協会(ISPO)の会長にアジアから初めて選出される。 |
平成13年 | 日本福祉のまちづくり学会会長 日本リハビリテーション連携科学学会理事長 |
- 医療法人社団菫会 名谷病院 特別顧問
- 兵庫県立総合リハビリテーションセンター中央病院 名誉院長
- 日本リハビリテーション病院・施設協会 初代会長
入院から退院まで
入院から退院までの流れは以下の図のようになります。
病棟実績
[平成28年度実績]
- 在宅復帰率 77.5%
- 重症患者入院割合 36.7%
- 重症患者の改善率 67.9%